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ミハエル・シューマッハという時代

ミハエル・シューマッハが引退する。
今年の10/22のインテルラゴス・ブラジルGPを最後に、
56年を数えるF1サーカス史上最強と呼ばれたドライバーが、
その経歴に区切りをつけようとしている。

この十数年のトップフォーミュラ界は、
彼のためにあったと言ってもいいほどの活躍ぶりだった。
デビューの91年ベルギーGP以来、
06年のイタリアGPまでに優勝90回(率36.7%、歴代1位)、
表彰台率62.5%、
PP回数68回(歴代1位)、
ワールドチャンピオン7回(同1位)など、
今後100年破られることはなさそうな記録が並んでいる。

確かに、
ライバルといわれるドライバーが少なかったのも事実。
93年まではアラン・プロストなど歴代の名ドライバーと争っていたが、
車を含めたトータルパッケージとして争うことができるドライバーはいても、
一から車を育て、
チームを鼓舞し、
常にサーカスの中心に居続けられたのは彼だけである。
デーモン・ヒルも、
ジャック・ヴィルヌーブも、
ミカ・ハッキネンも、
一時のライバルとはなりえたが、
その経歴を通してのライバルとは残念ながら言いがたい。

94年5月1日、
音速の貴公子アイルトン・セナが天に召された日。
この日のサンマリノでトップチェッカーを受けたのも、
彼だった。
レギュレーションによってアクティブサスペンションを封じられたウィリアムズ・ルノーは「氷上を走るよう」と例えられ、
その車がまさに滑るようにトップスピードのままタンブレロに消えた瞬間。
この時、
まるで神の悪戯のような早さで、
世代のバトンは34歳のセナから25歳のシューマッハに渡されたような気がする。

その後もベルガー・アレジらは走り続けたが、
いずれもセナと並び称すには物足りない限りで、
次戦のモナコで見せた苦悩に満ちた表情も頷けた。

それから12年。
90〜00年前半のF1を支え続けた彼も37歳となり、
今度は乗り越えられる壁としての存在意義を問われている。
フェルナンド・アロンソがかつて自分が所属したチームでチャンピオンを取り、
今のフェラーリナンバー1の座をキミ・ライコネンに譲ることが決まった時。
その胸に去来するのはどんなことなのだろう。
精密機械といわれながらも、
97年には感情的な理由からポイントを剥奪されたり、
セナと並んだ日に涙を流して感傷に浸った彼のこと。
もしかしたら、
私たちにはとても想像できないような、
とてつもなく大きな充実感なのかもしれない。

残り3戦、
ポイント差2。
ここ数年に無い接戦のままF1は舞台をアジアに移す。
アロンソ対シューマッハ。
最終戦までもつれるだろうこの戦いの結末を迎えるとき即ち、
稀代の名ドライバーが、
F1界から引退する瞬間でもある。

ミハエル・シューマッハは、
間違いなく時代を作ったドライバーだった。
今後もF1が続く限り語り継がれるであろうその名前はもう、
2007年のエントリーリストには、
無い。
r-waver * F1 * 15:18 * comments(5) * trackbacks(1)

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コメント

90年代後半のシューマッハのライバルは
「その年の最高マシンであるチームの
 ファーストドライバー」
と言えるかもしれませんね。

ライバル関係は、セナ・プロストか、
その「対シューマッハ」かしかよく知らないのですが、

ハッキネン・シューマッハは
いいライバル関係だったと思いますね。

自分のとこにも書いた二人して泣き出す場面や
鈴鹿での予選のまさしく手に汗握るバトル。
トゥルーリ(だったっけ)を二人で左右から追い抜く場面など
すぐにも思い出せる場面がチラホラ。

戦績を比べてしまったら、
セナ、プロストですら及ばないのですから
そこは勘弁してあげても良いかと(^^;
Comment by otonn @ 2006/09/22 8:34 AM
セナの死からF1が変わり、そのF1を引っ張ってきたのがシューマッハ。
この事実は動かしようがない。
でもその一方で、シューマッハという孤高のドライバーを人間的な魅力や強さで際立たせるようなドライバーはいなかったわけです。

パッケージング対人間、って言ういわれ方をし続けるのは、この先語り継いでいくのに、ちと寂しい。どんな優勝でも飛び上がってガッツポーズをし、誰よりも感慨にふける姿を見てきたからこそ、機械じゃない素の彼を語り継ぐための、対比させる存在が乏しい。

そう思ったんですな。。。。
Comment by r-waver @ 2006/09/28 8:46 AM
今日発売のNumberは
F1と鈴鹿の特集です。
忘れなければ土曜日持っていくよ。

そういえば、来年は鈴鹿もないんだな。。。

富士と隔年で開催できればいいですなぁ。。
Comment by @ 2006/10/05 10:40 AM
↑はotonnです。失礼しました。
Comment by otonn @ 2006/10/05 10:41 AM
HondaとToyotaの綱引きで、来年は富士になったわけですな。シルバーストーンでさえ危ない言われ方をする昨今、鈴鹿も例外ではないと。。。

富士のほうが近いのはいいことかもしれないけどねぇ^^;

はーい、Number楽しみにしてます^^
Comment by r-waver @ 2006/10/05 10:22 PM
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